主に女性の身を飾る装身具の制作は僕にとっても大変楽しい仕事です。モザイクガラスという紀元前に器を作る技法として用いられた技法によってネックレスのトップ、ブローチ、指輪などを作っています。その制作の中で僕が一番大事にしていることはやはり「色」です。ありきたりでない色、意外な色の組み合わせ、鑑賞に堪えうる色の世界、そんなことをいつも考えています。そういう意味において装身具の制作は僕にとって「絵を描く」という行為に非常に近い気がします。