Y glassとは仮の呼び名のつもりだったのですがいつのまにか定着してしまいました。Yはもちろん矢野の頭文字です。 Yの三本の線をモザイクガラス、コアガラス、吹きガラスの三種の技法という意味にもとれますが、これは後から考えたこじつけです。簡単に技法解説をするなら吹き竿の先にコアがあるように仮定して様々に加工したガラスを中空になるように配置し、最後にそれを吹いて仕上げるものです。このような技法がかつて存在したのかどうかはわかりませんが古代ガラスと吹きガラスが混在していたであろう紀元前後にごく短い期間在ったのではないか、という仮説はなかなか楽しいものです。その仮説の上に立てば二千年の時を隔てて僕は実現されなかった歴史の続きを今細々と書き継いでいる、ということになるのでしょうか。